8月21日・22日
「地域メディアを再構築しよう!」米子合宿が実施された。
その模様が4チャンネルで放送されている。
まち塾の副代表が出演中。
ご覧下さい。
初日は星野さんや現慎も出席した。
放送の模様は二日目の最後の研修カリキュラム。
この合宿は慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特別研究教授の坪田知己さん
が呼びかけた集い。
約60人ほどが参加。
==========以下が呼びかけ&趣旨==========
主催:慶應義塾大学地域情報化研究コンソーシアム/地域SNS研究会
協力:株式会社中海テレビ放送
開催日程:平成21年8月21日(金)~22日(土)
場所:米子コンベンションセンタービッグシップ 情報プラザ
【趣旨】
地域におけるメディア・・・というと、地方新聞社と地方民放テレビ局が代表格でした。
しかし、インターネットの普及と通信と放送の融合(たとえばIPテレビ)などが、
その基盤を脅かしています。
今後、生き残っていく地域メディアの形はどのようなものか・・・
それを多角的な視点から探るのが、今回の合宿の目的です。
【概要】
◆ セッション1「地域貢献を掲げる放送局とは~中海テレビの20年」
スピーカー 中海テレビ放送 専務 高橋孝之 記者 上田和泉


中海テレビ放送は、地域貢献を社是として掲げ、
これまでユニークな経営、番組作りをしてきました。
一つは、日本のビデオジャーナリストの先達である神保哲生氏の指導で、
ビデオジャーナリスト方式(1人で取材、撮影、編集、音入れをするスタイル)を実践。
その成果として、国道死亡事故撲滅を達成。
選挙ではすべての当選者に当選の弁を語らせ、地域の問題にどう取り組むか、
知事や市長らの討論会をたびたび企画しています。
また中海の浄化運動として「中海再生プロジェクト」に取り組むなど、
住民の組織化に取り組んでいます。
その結果、地域からはNHKを上回る信頼を集めています。
その経営姿勢と、報道のあり方を紹介し、Q&Aを行います。
(中海テレビは日経地域情報化大賞2008を受賞)
◆ セッション2 「地域を取り込むデジタル戦略」
スピーカー 紀伊民報 上仲輝幸氏、 佐賀新聞 牛島清豪氏
地方の新聞社でブログやSNSを活用しようという動きが活発になってきています。
その中で、特にユニークなのは、和歌山県の紀伊民報です。KiiLife というポータルサイトには、
地元の商店などの情報が掲載され、不動産屋や中古車ディーラーは、
物件検索でビジネスを拡大しています。さらに商店のブログに SNS「みかん」の
会員が関わるなどで、コミュニティとビジネスの相乗効果を挙げています。
地域メディアがネットを活用する方法の先進例として、運
営者の考えを述べていただき、ディスカッションします。
◆ セッション3 「シビック・ジャーナリズムから学ぶもの」
スピーカー 河北新報社 寺島英弥氏
米国では1990年代から、先進的な地方紙が、
従来の行政機関提供のニュースを追いかけるのではなく、
市民の暮らしに根付いた情報を掘り起こす「シビック・ジャーナリズム」
という手法を実践して
います。寺島氏は2002-3年に米国に留学してその模様を取材し、
『シビック・ジャーナリズムの挑戦』(日本評論社)を著し、自らも多くの記事で、「市民の声から始まるジャーナリズム」を実践し、グループで日本新聞協会賞にも輝きました。
地域メディアの報道の姿勢について、寺島さんにお話をしていただき、討論します。
◆全体の司会とコメンテーターを坪田さんと藤代さん。
□坪田 知己 1949年生まれ 日本経済新聞社で、社会部・産業部記者。
日経のデジタル戦略を設計し、電子メディア局次長。日経地域情報化大賞を創設。
現在、日経メディアラボ所長兼慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。
□藤代 裕之 1973年生まれ 徳島新聞記者を経て、NTTレゾナント「goo」
ニュースエディター、ブログ「ガ島通信」を執筆、
北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
(CoSTEP)サイエンスライティング担当。
◆中海テレビの高橋専務最高!!。
カッコイイ。
まあ、ビジュアル面は言うまでも無いが発言内容が素晴らしい。
是非、画面で確認いただきたい。
特に・・
1)顧客(視聴者)が常に、リアルに具体的に見えている(どこのだれだかわかる)
2)批判や課題について、役員と現場記者が同時に受け取る「仕組み」を幾重にも仕掛けている。(決して現場記者を「傷つけないよう、取材以外でわずらわせないように」などと、過保護にせず、マーケットの評価をダイレクトに引き受けさせる)
3)口うるさい人をあえて登用し、外部評価委員会を設ける。
4)番組という「コンテンツ=アウトプット」は、地域が変わるまでねちっこく仕掛ける。
つまり社会的影響=アウトカムがおきてくるまで仕掛ける。
5)仕掛け方は、コンテンツを作るという基本動作に加えて、関係者をリアルに集めるイベントの実施、そのニュース化、行政の反応引き出しと多岐にわたる。
6)主観的/客観的という線引きでなく、交通事故を減らす、中海を美しくするなど「地域にとって、何が実現することがうよいことなのか?」という視点を第一義とする。
7) 6)の視点がひとりよがりにならないために、
2)3)の外部の声をリアルにフィードバックする仕組みをきちんと機能させることが重要だと認識している。ちょっと偏りも感じられるが・・・。(一部の報道、企画)
8)つねに「なんのために中海TVは存在しているか?ニュースを報道するか」
という問いかけを忘れないために、外部からのフィードバックを不可欠としていること
以上、8点はほかのメディアではまったくできていない
「ミッションの永続した確認+マーケティング+フィードバック」。
フツーの企業の方たちは「エッ」と驚かれるかもしれないが、
客がどこの誰かまったくわからないままプロダクトを売っている社がこれまで多かった。
しかも、もともと存在して受け入れるものであって、
「再確認したり、問い直したり」している社はどれくらいあるのだろうか。
合宿の場で、なんどかあがってきたキーワードは「信頼」。
何をどこからはじめたら「信頼」に結びつくのか。
個の信頼関係を組織につないでいくしかない。
20周年番組へつないでいきたい。